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書籍

双子月の道の物語 第3巻

タジアコは困惑して、周囲を見渡した。彼女の祖父は一瞬前までそこにいたのに、今彼女は子供の頃の寝室の中に立っていた。高価なタペストリーが壁にかかっていて、木製の羽根板を暖めていた。母親が料理をしていて、甘い匂いが空気の中に漂っていた。

タジーは扉に向かって走り、挨拶の声を上げるために口を開いた。そこで彼女は立ち止まり、自分が再び舞踏の聖堂の中にいることに気づいた。年老いた月の代弁者が彼女に向かって重々しくうなずき、呪文を唱えるような口調で言った。「ジョーンとジョーデがお前に見せたものは、お前のためだけのものである。このことをよく考え、いつも覚えているように」

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