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書籍

スナシュラグの約束

よし、蛾ほどの脳みそしかないお前らノミだらけの本の虫どもの中で、アビサル・セファリアークの所有物を汚すためわざわざアポクリファに来た奴はどいつだ? 余白にコメントを書くとは、敬意というものがないのか? 礼儀は? 文章に少しでも関係のあることが書いてあったならまだしも、そうでない以上この冒涜には何の意味もないわけだ。

俺の計算によれば、被害状況は以下だ。下線が引かれた作品が35冊、言葉を囲んである作品が157冊、言葉がこすられて読めなくなっている作品が8冊、それから余白に落書きしてある本が全部で1,256冊――さらに「嘘つき」と繰り返し書かれている本が495冊だ。お前らが誰から基本的礼節を教わったのかは知らんが、授業をすっぽかしたのは確かなようだな。

運よくお前らを見つけだせたら、もう二度と筆記用具を持てないようにしてやる。お前らは権利を失った。アポクリファの蔵書庫を冒涜したんだ。俺より先にラーカーに見つかることを祈るんだな。

――解読者スナシャラーグ

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