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書籍

奴隷の日記

彼らは毎日、肉が残っていようといまいとお構いなしに我々を奪ってゆく。自らを「魂なき者」と呼ぶ者たちはすでに大部分を奪われている。肉体はやせ衰えて久しいが、その霊魂はオブリビオンで生き続けているのだ。

自分の魂が宝石の中にあると言う者たちもいる。それぞれの宝石があちこち移動させられる時に、自分たちも揺さぶられているのを感じるそうだ。彼らはあまりに悲しみに満ちていて、ほとんど忘れてしまった人生について語る姿には胸が痛む。

他の者が何をされているかはわからないが、悲鳴が地下牢にまで聞こえてくる。逃れることのできない、終わりなき苦痛だ。

神々に我々の声は届かない。救いはあるのだろうか? 果たして希望はあるのだろうか?

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