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書籍

継承者モリカルの秘密

破壊者イレニアン・ダスト著

モリカルが皇帝として成し遂げた全ての事柄の中で、最も重要な成果は未だ語られていない。父ダーコラクとメエルーンズ・デイゴンとの長年におよぶ契約の誠実な履行と、ロングハウス帝の秘密だ。

ブラック・ドレイクはシロディール征服以前から破壊のデイドラ公と50年間の取引を結んでおり、後継者がそれを維持することが約束されていた。第二紀541年にダーコラクが没すると、モリカルは占領地と父の負債を共に受け継いだ。

その後、モリカル皇帝は破壊のデイドラ公と自身の契約を結んだ。彼はメエルーンズ・デイゴンに有名な予言者を提供した。モリカルは様々な手段を駆使して、デイゴンがニルン中に変異を発生させ、定命の者の世界の支配を可能にする手法の構想を、この予言者が生み出すよう仕向けた。結果として、メエルーンズ・デイゴンの忠実なしもべは豊かな報酬を獲得し、モリカルの血筋はあらゆる定命の者に勝る力を手にした。

第二紀564年にレオヴィックが玉座を継ぎ、父親の契約を継承した。だが、ロングハウスの後継者は彼だけでない。自分の血統を確実に維持するにはメエルーンズ・デイゴンとの契約が不可欠であることを理解していたモリカルは、複数の妻を娶り、数多くの子の父となった。彼が認めた子も認めなかった子もいる。中には誰の血が流れているのか、本人すら知らない子もいる。

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