怖がりの小さなスノーモスは怯えるのが嫌だった。友達のように勇敢になりたかったのに、彼女はあまりにも簡単に怯えてしまうのだった。怖がりの小さなスノーモスにとって、世界はとても大きく恐ろしい場所だった。彼女はできる限り外に出ることを避けていた。 だがある日、彼女は食べ物を求めて居心地の良い木を離れた。それは寒く、風の激しい日だった。怖がりの小さなスノーモスは、雪や羽に吹き付ける冷たい風は気にしなかったが、吹雪の中に潜んでいるものが怖かった。彼女は怪物と鉢合わせしたくなかった。 彼女が飛んでいると、雪の中に輝く光が見えた。恐ろしい怪物の目かもしれないと考えたが、近づいてみるとただの小さなホタルだと分かった。 意地悪なホタル爺さんはクワマー鉱山での冒険にうんざりしていた。彼ははるばる旅をして雪と氷に覆われた土地までやってきたが、とてもつまらない場所だったのだ。そんな時、彼は怖がりの小さなスノーモスを見つけた。きらめく雪の結晶と共に浮かぶ彼女を見た時、彼の心に邪な考えが湧き出た。 「やあ、小さなスノーモス」とホタルが叫ぶと、その声はまるで寒さの中の炎のように飛び出した。「こんな嵐の中で何をしているんだ?」 「お腹が空いてるの」と怖がりの小さなスノーモスは小さな声で言いました。「面倒は嫌よ」 「お腹が空いてるなら、向こうにある洞窟を探検してごらん」とホタルは声をあげました。「おいしい食べ物がいっぱいだよ!」 そこは安全そうに見えなかった。というより、ひどく危険そうに見えた!彼女は食べ物を集められる、もっとずっと怖くない場所を知っていた。 「さあ、ほら」ホタルは言った。「そばにいて何も起こらないようにしてあげるから。おいしいごちそうが欲しくないのか?」 怖がりの小さなスノーモスは長い間そのことについて考えた。彼女はとても怖がっていたけれど、愚かではなかった。 「そんなの信じない」と彼女は言った。「あなたはただ私を洞窟に行かせて、怪我をさせたいだけでしょ」 「怪我じゃない、ただ食べられるだけさ! 誰かがあんたをごちそうにするところを見物できたらいいなと思ったんだよ、小さなスノーモス」 「また今度ね、ホタルさん」と怖がりの小さなスノーモスはそれまでより少しだけ大きな声で言った。「怖すぎて食べられるなんて無理」 「それなら仕方ないな、小さなスノーモス。さようなら」とホタルは声を上げた。 そして、怖がりの小さなスノーモスは雪の中を羽が体を運べる限り早く飛んで、ホタルを残して去って行った。彼女は他の誰とも口をきかなかった。食べ物を集めるとすぐ、彼女は急いで居心地の良い木に戻り、安全だと分かっている木の皮の上でうずくまった。
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