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書籍

クアロナルディルの手紙

母さんへ

エサニヨンは正気じゃない。始めは人生の道を探し求めているんだと思っていた。今じゃ時の終わりのことしか話さない。夢の中で見るカラスのことを話すんだ。現実と非現実の区別がついていない。

手紙に書いてあったと思うけど、彼は世界の終わりがすぐ近くに迫っていると思い込んでいる。スカイウォッチの貴族を生贄にすれば、どういうわけか終わりを阻止することができると言っているんだ。彼の妄想的な信念のために誰かを殺させるわけにはいかない。

スカイウォッチ衛兵隊に通告しなくちゃいけない。それで何が起ころうと、彼を止めなければいけないんだ。すまない。母さんのことはいつもどおり愛しているけど、彼は止めなくちゃいけないんだ。

クアロナルディルより

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