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書籍

コールドハーバーの自然

エリンヒルのファラスタス著

これは第八講である。コールドハーバーの自然について扱う。どうやらいるはずの人数より多くの人がここにいるようだ。だからどうかご自分の台帳を確かめてほしい。もしトランスリミナル・ブリッジズと書いてあったら、部屋を間違えている。

コールドハーバーは残忍、奴隷、吸血症、そしてその他様々な嫌悪の対象のデイドラ公、モラグ・バルによって支配されるオブリビオンの領域である。それゆえ、気持ちの良い場所ではない。その次元の説明はオブリビオンのいかなる研究においても相変わらず広く多様化しているが、コールドハーバーは陰気で冷たく、そして大部分は生物が住んでいない。恐怖の毒気が充満した場所で、そこでは彷徨える魂が永遠に苦しめられているという点ですべての説明は一致している。

これは、私の前回の講義で述べた、まさしく混沌によって作られているオブリビオンの次元が、その支配者の本質を反映した姿と気質を帯びているという論点を強調する。それゆえコールドハーバーは、強力なモラグ・バルの目的を具現化するよう形成されてきた。

ではそれらの目的とは何だろうか? 最近折よく、ステンダール教団の後期カーディナル・ベルフォートの蔵書庫と文書を手にしたので、私はこの問題に権威をもって話すことができる。カーディナルはタムリエルから全種類のデイドラ信者達を取り除くことに生涯を捧げた。彼は特に、モラグ・バルの崇拝者達の迫害において厳格であり、そしてその時代の彼らの胸の悪くなる小論文や論文を多く手に入れた。

これらの資料の研究は、モラグ・バルの欲望、とりわけ定命の者達の魂を奴隷にすることについて明らかにした。この目的、つまり魂の状態をあの世への旅からコールドハーバーの次元での監禁と隷属に転換するこの最終的な目標のために、様々な厭わしい卑怯者達が雇われた。モラグ・バルの領域への到着に際し、魂はオブリビオンのいくつかの解き放たれたクリエイシアに自身を結び付け、生きていた時の外観を持つ見せかけの肉体を形成する。魂なき者と呼ばれるこの悲しき奴隷達はその後、彼らの主である奴隷王モラグの栄光と快楽のための苦痛の中で骨を折って働く。

私はこれまで明らかにされていなかった教団のこれらの秘密を伝える、だから諸君達は… ホール内のあのひどい混乱は何だ? あんな身の毛もよだつ叫び声の中でどうやって講義しろというのだ? このような状況では働けないな。

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