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書籍

ドレモラのクランに関して

ディヴァイス・ファー著

定命の者がオブリビオンの無数の軍団を数えられるなどと思ってはならない。デイドラ種族の目録を作るだけでも一生の仕事だ。よりややこしいことに、デイドラの多くが恐ろしく多様な忠誠心と目的を持った組織を作っている。ドレモラもその例に漏れない。

クランとは単なるドレモラの同盟宣言ではない。デイドラに永遠の刻印をする結盟であり、真名を意味するニミックを変え、そのありようをも変えてしまう。デイドラのニミック自体も独立した論文を要する主題ではある。とにかくこの話をするにあたっては、ドレモラがクランと自己のアイデンティティを切り離せないと言っておけばよいだろう。デイドラの場合はよくあることだが、例え死んでもクランの結盟が、オブリビオンから戻ってきた時点のドレモラの姿を決める。

とても多くのドレモラのクランがオブリビオンの次元で暮らしている。そのほとんどがニルンの賢者に知られていない。最も経験豊富な次元の旅人ですら、遭遇するドレモラのクランは一握りといったところだ。絡み合う同盟の網やライバル関係、様々なクランを結びつける憎悪の絆について、理解を深めることもない。ドレモラがどのクランに所属し、定命の者をどう見ているのかを把握するまで、旅人はその怪物が害をなすと思っておいたほうが賢明だ。

その戒めを前提として、比較的知られているドレモラ種族を簡単に説明しよう。なお、クランが通称する「名前」がニミックでないことは覚えておきたい。ニミックは重要機密だ。しかしクランの通称はあり方の一部を反映しているか、クランのニミックの真相を反映している場合もある。

大まかな地位により、以下昇順に記載する:

ヴァンキッシュド・クラン
庇護してくれるデイドラ公のない独立クラン。ヴァンキッシュドは追放者や亡命者で構成され、他のドレモラから軽侮されている。忠誠を誓ったデイドラ公が完膚ないまでに叩き潰された場合、生き残ったドレモラはヴァンキッシュドになると推測する定命の賢者もいる。別の説では、ヴァンキッシュドが大失態や背信に対する刑罰の儀式でのみ作りだされると考えている。ヴァンキッシュド自身は認めないが、耐えがたい苦しみを耐えることに彼らは苦い自負心を抱いている。それでも彼らはドレモラのままだ。つまり、劣っていると思う者に対しては残酷で傲慢だ。

ファイアスカージ・クラン
メエルーンズ・デイゴンは他のどのデイドラ公よりも多くのドレモラ同盟を支配している。ほとんどのドレモラ軍団の戦士たちはデイゴンの777の要塞に駐屯し、オーバーロードに出陣を命じられるまで待っている。ファイアスカージは数こそ多いが地位の低いクランで、洪水と炎の王の忠実な歩兵を努めている。

ドゥームドリヴン・クラン
マラキャスの下僕として、ドゥームドリヴン・クランはオースブレイカーにニルンの信者への使者として遣わされることがある。しかし、彼らはアッシュピットのオークの霊魂の軍団の元帥や指揮官を務めていることのほうが多い。

ブラッドレイス・クラン
デイドラ公ボエシアに仕えるブラッドレイスは大掛かりなトーナメントでチャンピオンに挑み、試練を与えることを使命としている。シャドウナイトと闇の魔術師という名のみが知られる強力な君主が、終わりなきアリーナの試合にクランを駆り立てている。

レイザースウォーン・クラン
破壊のデイドラ公、メエルーンズ・デイゴンに仕えるもう一つのドレモラクラン。レイザースウォーンは略奪者やアサシンとして活動し、他の領域にいるデイゴンの敵を討つために送りこまれる。彼らはファイアスカージを蔑視するが、ルインブラッドの権勢に苦しめられている。

ブレードベアラー・クラン
独立を貴ぶブレードベアラーはデイドラ公に仕えていない。誇り高き戦士で、戦場での勝利によって自らの価値を決める。結果として、定命の傭兵のように世界を股にかけては身を投じられる戦いを探し、どちらかに参戦するため取引を持ち掛けることもある。独立系クランでは最も名高く、強力なクランだ。

フットキラー・クラン
大抵のクランは自ら選んだデイドラ公と長きに渡って絆を保ち、忠誠は揺らがず、関係も変わらない。フットキラーは少なくとも一度は主人を代え、モラグ・バルを捨てた。企みの神が彼らの仇敵であるデスブリンガーを認め、彼らに取って代わらせたからだ。賢者の中にはフットキラーがもう存在しないと考える者もいる。悪名高きドレモラ、ライランスは最後のフットキラーと呼ばれることもある。

デスブリンガー・クラン
モラグ・バルの下僕の中での地位が高いデスブリンガーは、長年フットキラー・クランのライバルだった。ヴァルキナズ・セリスの指揮により、デスブリンガーはフットキラー・クランを引きずり下ろし、追放することに成功した。最後の報告によれば彼らは暗い要塞からコールドハーバーの大半を手中に収めたとのことだ。

ルインブラッド・クラン
メエルーンズ・デイゴンに仕えるクランの中でも最強のクランであるルインブラッドは、破壊のデイドラ公の野望を実行することを任された精鋭の衛兵であり、上級指揮官である。このクランの魔術師はデイドラと定命の者双方の血を用いた魔法に長け、しばしば「ブラッドアデプト」と呼ばれる。このクランの者たちは、デイゴンの軍団の戦士長や士官を務めていることもある。クランの指導者はヴァルキナズ・ノクブロズで、切望の要塞の司令官でもある。

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