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書籍

アルゴニアンについて

シランティレ著

タムリエルの様々な種族を研究する中で、いくつかの奇妙な事実を発見した。人型の種族の中でも、アルゴニアンが最も興味深い種族かもしれない。彼らは身体的な意味でも精神的な意味でも冷血な種族にも関わらず、どのような気候の場所でもどういうわけか哺乳類と同じ回復力で活動できる。亜熱帯気候や熱帯気候を好むにも関わらず、寒帯地域や亜寒帯地域でも哺乳類と同じくらい容易に活動できるのだ。本当に驚くべきことだ。

ほとんどのアルトマーの学者はこの奇妙な事実をまともに取り合わないが、私は詳しく研究することにし、その理由を突き止めたと確信している。アルゴニアンは、自分達が「ヒスト」と呼ばれる魔法の力に結びついていると主張している。宗教信仰が理由ならば簡単な話だが、私は身体的な理由もあると確信している。

ヒストはタムリエル全域で生息していると言われているが、「ヒストの木」のヒストは特に強力だ。巨大で、古いことが多く、すべての大規模なアルゴニアンの集落の中心部で生息が確認された。このヒストの木にはすべてのアルゴニアンの集合的記憶と集合的知識が蓄えられていると、アルゴニアンは信じている。

これが真実であろうとなかろうと、ヒストの木から出る樹液には高濃度のマジカが含まれている。アルゴニアンにその論理的な身体的限界を超えた能力を与え、「木の番人」と呼ばれている呪術師に力を与えているのはこのヒストの樹液であろう。我々のような魔法を操り慣れている種族がそのヒストの木に含まれているエネルギーを取り出せれば、そこから獲得できるものは計り知れない。

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