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書籍

観察メモ154: ズマジャの捕縛

ウェルキナー・ガレンウェ著

ズマジャの捕縛は、あまりにもあっけなかった。最も楽観的な計算上でも、これほど短時間に彼女を従わせることができるとは考えられなかった。他の仲間たちが勝利に夢中になったのも無理はない。彼らは私が小うるさい虫でもあるかのように、懸念を無視している。

彼女の影魔法は動揺を誘う出来事だった。それは私を傷つけたが、そのようなことは見たことも聞いたこともなかった。力の源は彼女の胸に埋め込まれたアミュレットであると結論づけた。恐らく、デイドラのアーティファクトだろうか? その魔法の存在について研究すればするほど、疑惑は確信へと変わっていった。

これ以上の分析については、推測以外にできることはほとんどない。ズマジャの力はどうやって手に入れたにせよ、危険であり謎めいている。彼女が操っていた影は、触れたものすべての生命を吸い取っていたかに見えた。その力だけで、多くの兵士が失われた。仲間や私が瘴気を克服できたのは、光の性質を有するオロライムの魔法あってのことだった。

さらに厄介だったのは、戦った相手の戦士を複製するズマジャの能力だった。兵士が任務半ばで命を落とすと、その死体から影がむくりと起き上がった。邪悪な物真似に見えるその影は、ズマジャの味方として戦い始めた。シースロードを取り押さえることに成功していなかったら、影が戦局をひっくり返すことは容易だったと思われる。

ズマジャが我々に対する計画を立てた場合、クラウドレストが心配だ。安全が脅かされる以上、彼女を捕らえておかねばならない。逃げられたら… 生き残れないだろう。

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