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書籍

ジョルン王へのメモ

親愛なる友人ジョルン王へ

君の要請のとおり、部屋の準備はできている。何か問題が起きた場合、中にいれば君も大使たちも安全だ。ただし、扉の作動については説明しなくてはならない。それを開けるには特別な鍵が必要になる。私が避難室にしているには、それなりの理由がある。

部屋へは、邸宅内に隠された鍵で入ることができる。以下の文章は、幼少期に我々がお気に入りだった物語、「王は立つ」からの抜粋で、鍵を見つけるために必要な手がかりはそこから全部得られる。

君なら文章の意味がわかるはずだ。言っておくが、私の用心を笑わないでくれよ! 軍事会議のために防犯と機密を要求したのは、君なのだから。

— イヴァンナール首長

「そして、偉大な王は肩に黒いカラスを乗せたまま堂々と立ち、戦いの角笛を口元まで上げて吹いた。その音は谷じゅうに響き渡った。彼の軍隊は喝采し、集結の合図で雄叫びを上げた。彼らが前方に押し寄せるのを見ていたが、それは彼が見た最後の光景であった。膝をついた彼の背中から、短剣が突き出ていた」

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