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書籍

ニコリーンの日記 (プライベート!)

ねえ、誰だか知らないけど、これは他人が見ていいものじゃないわ。自分用の日記なの! もし読んだら、ただじゃおかない。本当よ。寝ている間に、脇腹を刺してやる



































南中の月22日

今日は船でダボンズ・ウォッチに行った。ダークエルフとアルゴニアンだらけだった。知り合いがいるかどうかツマ・シャアに聞いたけど、顔を横に振っていた。

ダボンズ・ウォッチは異様だわ。建物は巨大で奇妙な感じがする。どれも尖塔やアーチがあって、教会みたい。カントラルが好きそう。

<ニコリーンが描いたダークエルフの塔のスケッチ。うまく描けている。彼女には建築の才能がある>

私がカリーン船長と一緒に航海してるのを知ったら、カントラルはどう思うかしら? ハッ! きっと反対するわね。でも彼に会えないのは少しさみしいわ。


南中の月28日

今日はスカイウォッチに行った。カリーン船長が私を岸に連れて行ってくれたわ! ダークエルフはおかしいと思っていたけど、ハイエルフは何かを示すために建築をしていたように思える。2歩も歩けば、嫌でも異様な尖塔が目につく。おかしな連中。

<ニコリーンはここに、いくつも並んだ塔をスケッチしている。クリスタルで作られているかもしれない>

ハイエルフの連中は傲慢で嫌になるわ! 連中が船長と関わりたくないのは明らかだった。でも5分もしないうちになついてた。大した人だわ。

もっと街を見たかったけど、エルフの連中が部外者に厳しいせいで波止場から出られなかった。でも一日中一緒にいられた! 私はメモを取ったり、彼女の荷物を運んだりしてた。


収穫の月4日

襲撃された! マスター・カサンはダンマーの奴隷船だって言っていた。デッキには魔術師がいて、巨大なファイアボールでの攻撃を受けた。恐ろしい体験だったわ!

マストに火がついたけど、ツマ・シャアが登って消してくれた。船長はまるで遊んでいるみたいに笑いながら、風上に向かって船を動かした。連中はついてこられなかった。どうすればあんなことができるのか不思議。

その後はしばらく身体の震えが止まらなかった。ダークエルフの奴隷商人の恐ろしい噂をカサンから聞いた。彼の家族の一部は、まだモロウウィンドにいるみたい。彼もさみしいと思ってるのかしら。

それはともかく、ここからが一番嬉しかったこと。安全になった後、私が震えてるのに気付いて船長が私を隣に置いてくれた。私が勇敢だったって、よくやったってねぎらってくれた。そして抱きしめてくれた。抱きしめてくれたのよ!

ああ、まだ何だか落ち着かない。すごく良い気分だった!


収穫の月8日

ダガーフォールに戻ったら、すぐに貯金を全部持って行って、新しい服を買う。船長が気に入るような、きちっとした良い服を探さないと。

ツマ・シャアに、カリーンがこれまでに結婚したことがあるか聞いてみた。彼女は舌を出してきたけど、多分ないわね。カリーンは自立してて強いから、バカな男なんかとは結婚できないはず。私と一緒。

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