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書籍

ナリル・ナガイアの日記

ついにナリル・ナガイアへの入口を見つけたようだ。時間はかかったが、遺跡の中で見つけた碑文をいくつか訳し始めている。

そのアイレイドの文字は非常に先進的で、形は以前発見した碑文より形態論的に成熟している。ここがアイレイドの勢力の絶頂期に近い時期に作られた、より新しい遺跡の1つであることを示唆している。

いくつかの碑文を読み解いた時点で、書体に見られる変則性が、当初の予想に反して古いものではなく、より新しいものであることが分かってきた。私が混乱した理由は単純だ。この場所がより最近に作られたものであることは確かだが、その住人は元々古い時代の人々だったのだ。ここは強力な死霊術の実験が行われた場所のようだ。諸々の状況から判断すると、この実験の被験者になったのは、最も古い時代のアイレイドの王達だ!

この発見の後、私はすぐに地上に戻って自分の発見を報告することを考えた。しかし来た道を戻ろうとした時にはそこはふさがっていた。ここに住む古代の霊魂の1人が突然姿を現したとき、私は罠にかかったに違いないと思った。彼は自分が、この場所の秘密を守るよう命じられていると言った。私はただ、自分が書いたものを置いてこの場所を去り、見たものを記憶から消すことを受け入れればよいのだと彼は言う。

今もなお、彼の申し出について考えている…

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