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書籍

ナーニュレルの航海日誌

嵐はもう4日間も続いており、ゲイルは打ちつける波に耐えられそうにない。船と乗り手全員をこの重苦しい海の中に失うかもしれない。息子を水の墓に葬るわけにはいかない。だから禁忌の手段を使うしかない。ずっと以前、私はある昔の船乗りから大いなる力と契約するための儀式を学んだ。息子を救えるチャンスは今しかない!

<一連の奇妙な、揺れ動くグリフが血で描かれており、その後には次のように記されている>

危機に瀕した今、私はお前を呼ぶ! 私と船員の命を奪い、息子を救ってくれ! この恩恵のために、私は永遠の奉仕を誓う!

<字体の異なる手書き文字で、一連の奇妙な見慣れないグリフが描かれており、その後は以下のようになっている>

申し出は受け入れられた。契約は成された。ナーニュレルを溺死者のための我が案内人としよう。かく行われるべし!

<最後の数行には、ナーニュレルの書いた文字がある>

息子よ、お前を海に沈めることはできない。禁忌に手を染めるしかない。許してくれ。

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