スポンサーリンク
書籍

モルゴール・デシェリーの日記

王の頭の中に、ハイロックの他の民についての強い感情がなかったのは確かだろう。だが彼は、公使と会った後に突然明瞭な感覚を得た。ジョイル王は、レッドガードに安心と利益を与えるために自分にできる全てのことをしてきたが、彼らの怒りを引き出していた。

ラ・ガーダは新しく来たばかりの侵略者に過ぎなかった。自分たちの暮らす土地が修復不可能なほど破壊されるまで、タムリエルの浜辺に住むことはなかった。ラ・ガーダの侵入者たちはハンマーフェルに受け入れられ、近隣にいたオーシマーを片付け始めた。厚かましくも自分たちをフォアベアーと呼び始めたが、実際の先住民はオーシマー、ドゥエマー、アイレイドだった。ゴブリンさえも住んでいた!

レッドガードはハンマーフェルの正当な支配者ではないし、バンコライの領土に関して何の権利もないことはもう知られていることだろう。文明化したエバーモアの社会では、オルシニウムから兵が来るような予想外の怒りだけが脅威ではなく、レッドガードが隠し持つ武力も同様だ。

常に剣を握っていながら、緊急事態にしか使わない民がいるものだろうか?

対立の前にバンコライにいたレッドガードの部隊に対するジョイル王の反応は、単に悪意からではなく、ハイロック中にいる民に確実な安全と安心をもたらすための、純粋な熱望から来ているものだった。

名前だけは乙女だった霊剣の乙女たちは、こうした防衛本能に倒れたに過ぎない! 彼の高貴な忍耐、有名な戦場にいない時の高貴な表情を見ていたら、きっと彼女たちの男のような野望は鎮められていただろう。

コメント

スポンサーリンク