栽培の月14日 また雨だ。なぜここに適当な物資を持ってこなかったのだろう。周囲のボズマーを蛮人だと思わなかったのが間違いだった。 栽培の月20日 助手が行方不明になった。彼女の遺体は川で見つかると思う。ホーヴァーが先に見つけない限り。遺憾だ。 真央の月1日 メモが濡れずに済んでいるうちは、仕事を継続できると思っている。野蛮なエルフたちはその口承の中に、非常に多くの引き出されていない知識を持っている。文書として記録されないままにしてはおけない。 真央の月5日 あのいまいましい虫、ホーヴァーの1匹に噛まれた。傷が感染症を起こして、仕事のペースを落とすようなことがないよう祈る。 収穫の月30日 私の原始的なカレンダーが冬の雨で洗い流されてしまった。この先の記入項目の日付は概算になるだろう。残念だがやむを得ない。 降霜の月 祠で数人の巡礼者を目撃した。隠れようとしたが、無駄だった。彼らが捜索隊を派遣するのを恐れている。絶えず警戒して、彼らが私の研究を邪魔しないようにしなければ。 降霜の月 寒いのが次第に苦にならなくなってきた。他の労作よりも良い線を保つ新しいインクを考案した。 恵雨の月? 巻物が行方不明になってしまった。移動させた覚えはない。流されたとしたら、すべてが水の泡だ。しかしあきらめてはいけない。きっと見つける。
コメント