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書籍

どうせなら戦って死のう

ここで死ぬだろう。くそゴブリンめ。遺跡を探検している最中にミアリとトゥーリアが捕まった。そこにいることにも気づかなかったが、急に襲い掛かってきた。ゴブリンは2人を火まで引きずり、串刺しにして焼いた。奴らが焼いた肉を食べるとは知らなかった、もしかすると単に拷問していたのかもしれない。ミアリはずっと泣き叫んでいた。

仲間が戦っている間に塔の階段を駆け上がった。情けないと思っている。ただひたすら走った。あんなに恐ろしい思いをしたのは初めてだ。みんなが死んでいく間、ここに隠れた。ゴブリンには見つからなかったが、数分ごとにこの辺りを嗅ぎまわりに来る。私の臭いが分かるんだろう。

もうここには長くいられない。腹が減って、弱ってきている。どうせなら戦えるうちに、戦って死のう。

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