スポンサーリンク
書籍

キャラクター特集 ラズム・ダー

キャラクター特集とは、ESOの新コンテンツが配信される際に、新たに登場するキャラクターを紹介する為の、ESOの公式サイトで公開されているページです。

ラズム・ダーは「サマーセット」に登場するキャラクターです。

神聖執行局司法高官ロルムデルの報告書より

上級公ミルンセルの要求通り、最近サマーセットに到着した内の1人、「ラズム・ダー」と名乗ったカジートについての調査を始めました。
その接頭辞には、カジートの方言の中で「賢さ」「有能」「盗人」などの多数の意味があります。
私は未だに、傲慢で威張っている「ラズ」という単語にどの説明がふさわしいのかを決めかねています。

私が明らかにしようとしている理由は、上級公はこの新参者の存在を快く思っていなく、それどころか恐れているように見受けられるということです。
表面上は、この態度の理由がほとんど分かりませんでしたが、掘り下げてみると、ある真実が浮かび上がってきたのです。
ラズム・ダーは自分は謙虚な旅人だと主張しています。
または新しい貿易を始めようと探し回っている仲買人だとか。
それともオードリンからの使者だとか。
はたまた、彼の生い立ちやサマーセットでの仕事を尋ねた時に彼が話していた半ダースもの様々なストーリーに出てきた何かしらなのか。
彼はオードリンからやって来た船でシマーリーンに辿り着き、宿屋〈碇を揚げよ〉を住居としました。
街を歩き、様々な人や、尋問するために長時間じっとしていられる人に話しかけることに数日を費やしていました。
そうです、間違いなく、彼は人々を尋問していたのです。
普通の人なら誰も気づかない方法で、彼はそれを行っていたのです。
私が監視するようになってから、このラズム・ダーはのべつ幕なしにしゃべることができるようです!
ただ私の執行官にそれだけの技術さえあればいいのですが。

このカジートは衛兵に出会った時は控えめで、出しゃばることはありませんが、その後世慣れしていない新参者をうまく利用しようとしている商人に対応する時は、厚かましく、自信過剰になるのです。
公平のために言うと、商人の好戦的なセールスを、ラズムが彼が望んだ金額での取引へ持っていった方法に感銘を受けました。
修道院の方に向かう彼を追ったのですが、場慣れした彼は簡単に人ごみに消えていきました。
その時に気付きました、私にとって熟練の罪人を追跡する方が、この不可解なラズム・ダーの影を追いかけるよりずっと簡単ということを。

静寂さと隠密のたった2つが、この謎めいたカジートの驚くべき才能なのです。
自分自身がここにいるということを知らせたい時、彼はユーモアと笑顔で聴衆に命令することができるのです。
悪党の集団が波止場で彼を取り囲んでいる時を、不安が膨れ上がりながら見ていた時、私はここにいることを曝け出し、ラズム・ダーの味方であると介入しようとしていました。
しかし物事が醜く、そして暴力的になる前に、ラズは悪党集団に冗談を飛ばし、彼らの怒りを全員が笑ってしまうような優しい意思疎通へと変えてしまったのです。
カジートの役割としては素晴らしいパフォーマンスであり、私が思った以上の好印象を与えてきたのです。

これらの一見矛盾している才能から、不可解なラズム・ダーについて私達が学べることはあるのでしょうか?
私には2つの見解があり、両方とも表面上は奇抜な考えですが報告を進めさせてください。
1つめの懸念事項は、私も多くのことを知っている違法行為についてです。
私は、ラズム・ダーはサマーセットでの支配を拡大するため、女王の布告を悪用している本土の犯罪者の黒幕ではないかと疑っています。
もしこれが本当であれば、神聖執行局でさえも逃亡中の犯罪王を統制することは難しいでしょう。
これを書いている最中、2つ目も1つ目の懸念事項と同等に奇抜であることに気付きました。
恐らく、ラズム・ダーは、エルスウェアのリーダーであるたてがみの伝説的な戦士のうちの1人です。
たてがみに仕える者がサマーセットを訪れ、正体を隠し続けている理由は明らかではありませんが、カジートの様々なスキルはこの説を立証しています。
それでも、なぜこれらの新事実が上級公を苦しめているのか、私には分かりません。

1つの最終理論にたどり着きました。
昔、女王の布告の前にサマーセットを訪れたことがある、ラズム・ダーの人物像と一致するカジートについて記載されている文書を執行官の1人が私へ届けた時、衝撃が走りました。
この特定のカジートは、アイレン女王が島へ訪れている最中、アリノールにある王宮の内部や付近、そして時には女王の傍に配置されていました。
それが確かにラズム・ダーであれば、恐らく彼は女王陛下の伝説的な〈女王の瞳〉の1人でしょう。
その場合、ラズム・ダーは非常に才能があり、ずる賢いスパイということになります。
もし、これが上級公の苦悩の原因なのであれば、私は次回の調査対象を、複雑で謎に包まれた新参者ではなく、彼〈女王の瞳〉にしようと思います。

キャラクター特集ーラズム・ダー(CV:烏田 裕志)

コメント

スポンサーリンク