マーブルクの建造にあたって一番大変だったのは、石をヴァレンウッドに運ぶことだった。ウッドエルフは採石場をいくつか持っているから上質の鉱床を見つけるのは難しい上に、森のその部分はたいそう生い茂り、地は肥えている。そのうえ、アイレン女王からは、街を建設する際に、可能な限りヴァレンウッドをかき乱すなという明確な指示があった。 面白いことに、マーブルクの建設に関しては、ヴァレンウッドの外のウッドエルフやより大きいウッドハースなどの居住地のウッドエルフの反対のほうが大きかった。地元のウッドエルフはその地に立ちつつある石の建造物に魅了されていた。この地に住まない者のほうが、ヴァレンウッドの象徴としての重要さを重視したのであろう。より「文明化した」ウッドエルフは、その文化をすでに危険にさらしていると感じているから、建造に抗議しなければならないと感じるのだ。 アイレン女王はマーブルクがウッドエルフ式の生活を守るため、また特にエボンハート・パクトに対抗するために必要であると双方を説得した。おかげで今のところ仕事への影響はないが、ただ時々道具がなくなったり石が一晩でおかしな形になっていることはある。
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