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書籍

マギスター・オセリの研究日誌

<この日誌はページが破れているが、多くの部分はまだ判読できる>

恵雨の月22日
約2年かかった。だがようやく突破口を見つけた。初期に失敗はあったが、3つの音調クリスタルをどうにか1つのマスタープリズムに統合できた。あれを割らずに共鳴させ続けられれば、交換の音波を生み出すことができる。大発見になるだろう!

南中の月3日
規模は小さいがようやく実験の成果が出た。音は繊細で、人間やエルフにとって聞き心地の悪い音ではないが、クワマーを喜ばせている。プリズムは音の力に対して見事に耐えているようだ。鉱山で強制労働させられている獣の奴隷のような、鋭い聴覚の持ち主は影響を受けるかもしれない。その影響が悪いものなら、どんな利益も相殺されてしまうだろうか? 持続性が問題だ。どうやって解決する?

薪木の月17日
今日は力のなさを思い知らされた。ムザンチェンドに眠るドゥエマーのアーティファクトを放置してこのプリズムの実験を続けるとしたら、本当の愚か者だ。何年か実験すれば、プリズムのために安定した結界を作り出せるかもしれない。しかし、音の魔法に関しては、ドゥエマーが残したものほど優れた道具は存在しない。

薪木の月19日
あの高慢なゴスレンは、私の仕事に興味を示している振りをしていた。サドリス・モラに密偵を忍び込ませているに違いない。塔の使用人も怪しい。彼の質問は的を射ていた。どうせならゴスレンではなく、テル・モラのあの狂った婆さんと手を組みたい。詳細な情報については、好奇心に満ちた目やうるさい密偵に見つからないよう、しっかり隠しておこう。

黄昏の月21日
やった! ついにドゥエマーの安定化装置を備え付けた。クワマーが何度も突っ込んでいる。クソ虫どもめ。設定の失敗がそれほど大きな問題になるとは思えないが、計り知れない価値を持つ音のプリズムの問題だ。幾重にも注意が必要だ。

星霜の月14日
間抜けな、アナ… アロレンダ… いやアロウェンデめ。彼女はあの場所での発見に興奮し、クランクだけを持って、ムザンチェンドの私の研究室にフラフラと入ってきた。彼女はメモを取りながら工具を落としていた。彼女は賢い。だが集中力に欠けすぎている。彼女に部品を回収してきてもらおう。この機械錠の部品残り3つを見つけるために、ガラクタをかき分けながら遺跡中を歩き回りたくない。私の機械が今のところ順調に動いているのは、彼女にとって大変な幸運だ。

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