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書籍

ロローグの日記

蒔種の月4日

何ヶ月にもおよぶ計画、そしてその絶頂を向かえる今日、我々はショヴリーの財産を略奪するという大成功を収めた。運びきれないほどの盗品を手に入れ、ずっと先延ばしになっていた復讐を完遂したのだ。

最初はこの危険な試みに確信を持っていなかった。オルシニウムの略奪に関わったブレトンやレッドガードの末裔を探し出すという組織的活動。賠償金として彼らの富や命を頂戴する? そう言うと良く聞こえすぎて正確ではないが、今日の成功は、復讐を果たしつつ同時に利益も得られるという証しになっている。

蒔種の月20日

この組織に疑いを持ち始めている。私がここにいるのは主にゴールドのためであって、名声を得るためではない。しかし、2人の指導者には別の目標があるようだ。ショヴリーへの復讐はどちらのクランの功績であるかについてもめているらしい。

ソルズールは、オルシニウムの攻城戦でほとんどが命を落とした高貴なクラン、アグルク・クラン出身である。彼はいつも自分のクランが払った犠牲について話している。自分達こそ名誉を授かるに相応しいと。

もう1人の指導者であるボルザーは前途有望なモークル・クランの出身である。攻城戦で英雄的功績をいくつか残したことで有名な将軍モークルに端を発するクランだ。アグルク・クランが多くの犠牲を払ったのは、そこの戦士達が未熟だったからだとボルザーは言っている。

ボルザーとソルズールは互いに、残りの者達を自分の味方につけようと必死になっている。だが、ここの者達の出身クランは様々なため、1つのクランに名誉を与えるのは間違いだと思う。ほとんどがこのもめ事に関わりたくないと思っている。いっそのこと、彼らに殺し合いをさせた方が状況は良くなるかも知れない…

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