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書籍

クログの裏切り

大いなる宣言を聞いただろう。オルシニウムは生まれ変わった。これからはエルフ好きのブレトンが我々の友人で、裏切り者のレッドガードが我々の味方だ。

我々を歓迎する――そう奴らは言う。我々が必要なのだと。全部嘘っぱちだ。

「偽りの族長」クログなら、ダガーフォール・カバナントは我々の未来だと言うだろう。さすがは自分の部族を見捨てた傭兵だ。クログは困窮し飢えに苦しむ仲間を尻目に、エルフと金のためにその手を血で染めた。この歯なしのチビなら、我々を鎖につないででも、我々を殺戮したブレトンやレッドガードのために戦わせるだろう。

オルシニウムの兄弟姉妹を忘れてしまったのか? 「豚の子ら」を征伐すべく聖戦を始めたのが誰か、忘れてしまったのか?

今友人を装っているその同じブレトンとレッドガードが、我々をタムリエルから一掃しようとしたのだ。我々の田畑が駄目になり、我々の家が焼け落ちた今、臆病で嘘つきな連中が、我々から盗み取った土地を差し出すという。

我々は敵と和解するというのか? 汚らわしい魔術と裏切りで我々から盗み取ったものを返すからといって、奴らに感謝すると?

クログの甘い言葉にだまされてはならない。奴の卑怯な所業の数々に目を向けよ。そして、命をなげうって我々を自由にしてくれた祖先に目を向けるのだ。このダガーフォール・カバナントとやらは、我々の首に巻かれた鎖にほかならない。

奴らは我々を飼い犬にしたがっている。奴らに思い出させてやれ――我々がオークだということを! 奴らの言う「上級王」になど、我々は頭を下げはしない!

「偽りの族長」クログを倒せ!

「奴隷主」エメリックを倒せ!

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