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書籍

ジョルニブレットの最後の踊り

(民謡)

女たちの歌 I:
毎年 冬が来て
戦争が1つ2つ始まりそうな理由が
特になければ
(争いごとは本当に厄介なもの)
女王リンメンとその旦那
家来を集めて陽気な騒ぎ
舞踏会があると聞けば
いの一番に駆けつけるのは
ゲイルのオギン・ジョニブレット卿
あらゆる美しき乙女にとっての災い

女たちのリフレイン:
ああ可愛い女たち
気をつけて
ひときわ可愛い女性は特にご用心
ジョルニブレットは美男子だけど
あのきれいな手を思い切って握ってしまったら
ひどい魔法をかけられて
初めてのダンスがそのまま最後のダンスになってしまう

男たちの歌 I:
あの社交行事に
出かけた者たちは皆
お辞儀もできれば姿勢も良くて
どんなダンスのステップも知っていた
女王リンメンとその旦那
命じて吹かせるトランペットの大音響
すると誰もためらうことなく
お祭り騒ぎの始まり
お嬢さん方 初めてダンスを踊るなら
ジョルニブレットみたいな男には近づかないで

男たちのリフレイン:
ああ仲間たちよ 説明してやってくれ
兄弟よ 分かりやすく教えてやってくれ
あの男はずっと前からあんなことをしていて
最後の曲が演奏される前に
美しき乙女は涙を流し
初めてのダンスがそのまま最後のダンスになってしまう

女たちの歌 II:
ゲイルのオギン・ジョルニブレット卿は
国で最も美しい女たちが
舞い踊る姿を見ていた
熊皮の兜をかぶった男が来て訊ねる
「女王リンメンとその旦那
気晴らしのために開いた大宴会
お好みはどの麗人?」
ジョルニブレット卿が指さしていわく
「彼女だ あの胸の揺れと編んだ髪を見たまえ
僕が愛して別れるにはうってつけじゃないか」

女たちのリフレイン

男たちの歌 II:
熊の仮面の男は
女たちのダンスが終わる前に
ゲイルの領主のそばから離れた
そしてトランペットが鳴り響き
女王リンメンとその旦那
女たちを誘うように男たちに求めた
尊大な態度で他の女たちの前を通り過ぎて
オギンが近づいていったのは胸が揺れていたあの女
しかし彼女も無視され その悩み多き命は救われた
新たに選ばれた乙女は雪のように清らかだった

男たちのリフレイン

女たちの歌 III:
楽団の演奏が流れるやいなや
美しい乙女はオギンの手を握り
彼の立派な馬車を誉め称えながら
女王リンメンとその旦那の
婚礼のために作られた曲に合わせて踊った
凝った飾りの皮鎧を身にまとって
倒れたりよろめいたりすることなく
優雅に振る舞いながら
継ぎ目の金具がきしむ音もさせずに
甘い夢のように軽やかに踊るのは本当に難しいもの

女たちのリフレイン

男たちの歌 III:
リズムは速くなり 遅くなり
男性らしい優美さと拍子の取り方にかけて
彼を上回る者は一人もなく
領主ジョルニブレットは
女王リンメンとその旦那にまで称賛されることになった
美しい船が港に入ってくるように
皮の重さをまったく感じさせることなく彼は滑らかに動いた
乙女らしい口調で彼女はささやいた「もう遅い時間だわ
それにしても皮鎧を着てこんなにも優雅でいられる人は見たことがない」
かわいそうな話だが そんな彼女を彼は傷つけなければならなかった

男たちのリフレイン

女たちの歌 IV:
すさまじい勢いで曲が演奏されるうちに
彼は気になり始めた
この乙女は今まで一体どこに身を隠していたのだろう
「女王リンメンとその旦那の求めに応じて
このダンスを踊る前
僕は君の姿を女性陣の中に見かけなかった」
「舞踏会に到着した時にドレスが破けてしまったのよ」
彼女は微笑みながら 男のように深い声で言った
「召使たちが急いで直してくれたけど
その間 私は革の鎧と熊の兜をかぶっていたの」

女たちのリフレイン

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