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書籍

灌漑の調査日誌

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実験21回目:
調整箇所:湿気無し
結果:全ての作物が枯れた
備考:植物には湿気が必要なようだ。取り除くとたちまちしおれて枯れていった。

実験22回目:
調整箇所:水を他のもので代用
結果:作物は初めよく育ったが、いずれ枯れた
備考:水の代わりに動物の尿を使用。動物は排尿するまで一ヶ所に固定されるのを嫌っていたようだ。猫は特に厄介だった。バディリアも動物を拘束し尿を引っかけられるのを嫌がっていた。ボーナスを支給する羽目になった。

実験23回目:
調整箇所:石を使用
結果:作物の成長なし
備考:植物の周りに石があると保湿効果をもたらすとバディリアが言っていた。種を植えその上に石を置いてみた。作物の成長は全く見られなかった。バディリアに悪意があったのではないかと疑っている。

実験24回目:
調整箇所:再び石を使用
結果:作物がよく育った
備考:バディリアの説明では作物が芽が出してから石を投入するとのこと。呆れた表情で大げさなため息をつかれた。作物が地面から出てくるのを待ち、その後茎の周りに石を置いた。成功だった。バディリア曰く「足を濡らしておいてやる」と良いのだとか。植物に足などないのに、不思議な話だ。

実験25回目:
調整箇所:常に保湿
結果:実験中
備考:湿気が植物にとって良いのなら、さらに湿気を増やせばより良いはずだ。畑を冠水させ、常に植物を濡らしている。バディリアの呆れ顔を検知したが、それでも実験は続く

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