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書籍

治癒師ヘロイズのメモ

これはショーンヘルム衛兵の治癒師、ヘロイズ・ムノアによるメモです。イノー農場にある古い塔の中に、臨時の治療所を設けました。ここで私はモンクレア家の色と陣羽織を身に着けた軍隊の不当な攻撃によって負傷した、ショーンヘルム衛兵の治療を行っています。

オールドレッド・ベリ: 右腹部に刺し傷。治癒効果のある湿布を貼り、傷口をしっかりと覆いました。

フィニア・デローン: 右腕の肘のすぐ上に矢を受けました。治癒効果のある湿布を貼り、傷口をしっかりと覆いました。必要に応じて任務に就くことが可能だと思われます。

マーベン・デュゴ: 剣で腹部を横に切られて腸がむき出しになり、大量の血を失っています。手は尽くしましたが、夜明けまで持つとは思えません。

レオベルト・ファヴレ:左肺に槍が刺さりました。痛みを和らげる生薬を与えましたが、それ以上してやれることがほとんどありません。まもなく死が訪れるでしょう。

ロルバート・エメイン: 彼の傷の種類についてはまだ正確な診断がつきません。私が知るどの武器にも似ていないのです。事情を良く知らなければ、大型動物の鉤爪によって腸を抜かれたと言うところです。傷に治癒効果のある生薬を塗りましたが、目に見えて塞がりつつあるように思えます。何か副作用がないか、注意深くロルバートを観察する必要があるでしょう。

ピクソット・ゲイン: もう1つの奇妙な傷。こちらは首の左側から背中にかけてのものです。噛み傷とひっかき傷が重なったものに見えますが、本人はどのように傷を負ったか覚えていません。高熱があり、私が与えたものはまだ何一つ苦痛を和らげるに至っていません。

ヴィヴィエ・ドンゼ: この兵士は右脇腹に浅い切り傷を受けており、すぐにも任務に戻れるはずです。しかし彼女は傷がヒリヒリと痛み、腹部にも痛みがあると訴えています。症状は嘘でしょうか? それとも診察で何か見落としたのでしょうか?

さらに私自身も、過程を憶えていませんがどうやら傷を負ってしまったことを報告します。左腕に沿って深いひっかき傷を見つけました。長く鋭い爪を持った何かが、私の腕に線を引いたかのようです。切り傷はさほど深刻なものではなく、フェアファクス副隊長にもまだ知らせていませんが、ヒリヒリする感覚はあります。その上異常なほどの空腹感があるのに、食物には興味が湧かないのです。

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