スポンサーリンク
書籍

墓の研究メモ

ついに遺跡の近くに来た。私の長いキャリアの中でこれほど落ち着かないのはまれだ。昨晩は戦場の北から数時間足らずのアレッシア城に滞在した。心が踊っていたせいで、一度に数分以上寝られなかった。

夜明けに出発してヴァリエラの塔までは思ったほど時間がかからなかった。馬が荒廃した塔に取りつくアンデッドの臭いを嗅いで、鞍から振り落とされた。意識を取り戻すと、馬のライトステップはどこにも見当たらなかった。おそらく私の物資も一緒で、馬にとってはとてつもなく有益だろう。

幸運にも日誌はマントに入れていた。日誌の上に落ちたときはつらい打撲を負ったが、論文用にメモをとるくらいはまだできる。

足を引きずるように歩くアンデッドに内臓を抜かれたくないから、ヴァリエラ遺跡は避けて通った。古代戦争の現場の墓は真南にある。戦争についてはほとんど何も知られていないから、私の研究が熱心に待ち望まれるだろう。今日はたくさんの疑問に答えたい。

アイレイド達はヴァリエラを拠点とするエルフ達の強力な派遣部隊に属していたのか? また彼らの斥候隊は遠方から来ていたのか? そしてオーク達はジュリアノスの名においてそこで何をしていたのか? 彼らも事前に知られていなかった要塞を近くに置いていたのか、または遠い故郷からやってきた略奪団だったのか? 墓を暴いて中にあるアーティファクトを調べれば、たくさん分かるはずだ。

十分休憩した。すでに影が伸びている。墓でちっぽけなキャンプを張って朝になったら発掘を開始する。発見が待ちうけている!

コメント

スポンサーリンク