最愛の君へ 面と向かって話す勇気がないから、手紙を書いている。私は臆病者だ。手紙を書き終えた後に私がすることはもっと臆病なことだ。私は諦めた。エバーフル・フラゴンを出るんだ。 奇妙な魔術にできる限りの対抗をした。しらふのときは苦痛の治療法を、または原因を見つけようとした。君の目が輝いて、すっかり心が晴れる姿を見たかった。 書物を読み研究する間も、君が苦しみ、ハチミツ酒への誘惑に負けんとしているのを見ると心が痛む。もう少しで解決できるかもしれないが、もうできない。 心が疲れた? ただの弱さなのか、それとも変えられない性格の問題なのか? 私にはわからない。私にわかるのは逃げたいということだけだ。この場とその陰湿な呪文から逃げることだけしか考えられない。君を一人にするとわかっているとわかっていても、私の魂が死んでしまうとわかっていても、こうするしかないんだ。 愛しい君よ、覚えていてくれ、君はいつも私の心の中にいる。酒場から逃げようとすることも忘れないでくれ。そして最後に、できることならどうか私を許してくれ。 — ガミルス
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