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ロスガーからリルモスへ:ある鍛冶師の物語、第一巻

熟練の鍛冶師ガルノザグ著

俺はただの年老いた武器職人で、武器こそ命だ。
まだ牙も小さいヒヨッコだった頃、俺はオルシニウムの大鍛冶場に忍び込んで、達人たちが仕事をするのを見ていたものだ。
そのうち俺は見習いになって、鍛冶場の端から端までスラグを運んだ。
そうして一人前になり、頭から爪の先まで煤と汗まみれになった。
最終的に、俺は偉大なる熟練の鍛冶師に加わった。
鉄をたわめ、鋼鉄に槌を打ち付けて過ごした年月の間、俺は金属以外のものを使って武器を作る可能性なんて一度も考えなかった。
そりゃ、結んで縛るにはマンモスの革とかも使ってる。
時には絹を着て生まれてきたような洒落者が、宝石をはめ込んでくれと求めてくることもあった。
だが金属は俺の技の心臓だ。
ここリルモスの武器職人に出会った時の俺の驚きを想像してみてくれ。

俺はいつも、タムリエルの南方にはそのうち行ってみたいと思っていた。
戦争が始まった時、今行けばいいじゃないかと思った。
カバナントの補給係に装備を売ってがっぽり儲けることもできた。
だがブラック・マーシュにはなぜか、いつも俺の好奇心を刺激する何かがあった。

このトカゲの民が戦闘で木の棍棒を身につけているという物語は耳にしていた。
俺は蛮族がシューシュー言いながら亀甲の兜と粗雑な革のグリーヴを付けてるところを想像してたんだ。
完全な間違いだったと躊躇なく認めよう。
ここのアルゴニアンたちは、俺に想像もできなかったような方法と素材を使っていて、結果は驚くべきものだ。
メモは取ってるんだが、役に立つかどうか疑わしいな。
素材の半分はブラック・マーシュでしか見つからないし、何十年も金属を叩いてきたこの手じゃ、細かい仕事までやれるかどうか自信がない。
それでも、学ぼうとしない鍛冶師なんて何の役にも立たない。
だからここにいる。
あのトカゲどもに少々教えてやろうと思ってたんだが、俺のほうがたくさん学べそうだ。

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