


ケレン
こうして帝都は救われた。


ケレン
人々は皇帝を英雄として崇め、真の救世主が誰なのか微塵も疑うことはなかった。


ケレン
忘れられし英雄は静かに街を去った。
さらなる壮大な冒険が待ち受けているとは知らずに…

ケレン
だが、それはまた別の物語だ。

イーシャ
これが何の役に立つと言うの?
戦長に死が迫っているのよ。
物語より私達に必要なのは…


ケレン
君達に必要なのは希望だ。
今日、君達の戦長が恐ろしい仮面をつけて戦う姿を見たよ。
俺にしてみれば、あの仮面の下が誰であろうと構わないね…

ケレン
例えば…


イーシャ
私。


ケレン
戦長のテントへ挨拶に行こう。
不思議とこんな予感がするんだ──君達の戦長が奇跡的な回復を遂げる、ね。

コメント