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書籍

アポクリファの住民

解読者プラウティス著

アポクリファはもちろん、オブリビオンの次元である。こうした場所に自然の獣はほとんど住んでいない。我ら定命の解読者はデイドラの世界への訪問者にすぎない。一部の低級な霊魂はニルンの獣と似ていなくもない形態を取るが、それ以外の者は知性的な種族に類似し、また一部は自然世界に見られない奇異な形態を取る。

デイドラの小動物
解読者のミッデンを1時間も散歩すれば、定命の世界の害獣に似た日常的な小動物に出会うだろう――外見上は、ということだが。デイドラットとフィエンドロースはオブリビオンのあらゆる場所に存在しているらしく、ニルンをネズミや昆虫が這い回るのと同じように辺りを駆け回り、ゴミを漁っている。アポクリファに固有の小動物デイドラ種がトームシェルである。これは捨てられた本に取りついて動かす生物で、蟹が他の生物の殻を借りるのに似ている。トームシェルは基本的に無害だが、追い詰められれば突進してくることもある。デッドマイトについては話したくもない。

下級デイドラ

いわゆる下級デイドラの多くは、果てしなき蔵書庫や隠された色彩中で見られる。どのデイドラ公もインプやクランフィア、オグリムなどを従えており、ハルメアス・モラも例外ではない。だがグレートアイはこうした獣にほとんど注意を払わない。これらの獣は単にモラが守りたい場所に集められ、あとは放っておかれる。定命の訪問者はアポクリファで出会うこうしたデイドラに十分気をつけるべきである。この下級デイドラはグレートアイの忠実な崇拝者を侵入者と勘違いし、襲ってくるからだ。

グレートアイのしもべたち
ハルメアス・モラは一般的に獣へ似たデイドラを無視するが、より知性的な種族には遥かに強い関心を示している。モラはウォッチリングを伝令や記録者として頻繁に使用し、アポクリファで静かに機能している秘密の役所で難解な宗教的職務を行わせている。ウォッチリングのより大きく強力な親類である監視人は、しばしば監督官やガーディアンとして活動し、グレートアイのより重要な懸案に対処している。

ハルメアス・モラのしもべの中では、アポクリファの固有種として言及に値するデイドラが2種類いる。シーカーはモラの領域の学者である。この次元のすべてのデイドラの中で、彼らはグレートアイの秘密の目的に最も適しているようだ。彼らは秘密の番人として、また運命の書記として、不気味な沈黙のうちに不可解な使命を遂行している。魚に似た恐るべきラーカーはそれに対し、グレートアイの海との古いつながりを体現する存在である。彼らはモラの強大なガーディアンであり、アポクリファに対する脅威を、それがどんな形で現れようと撃退するために存在する。

侵入者たち
アポクリファの十分奥深くまで行けば、この次元で生まれたのではないが、ここに閉じ込められた獣におそらく出会うだろう。その最大の事例がハッシュドである。これは解読者のミッデンの解読者のように、かつては定命の書記だった者たちである。しかし知識にのめり込み、さらなる知への飢えによって自己のアイデンティティを失った。大半のハッシュドは定命の者に出会っても無視するが、時としてハルメアス・モラはこの不運な獣を使って、見られたくない場所を守らせている。ハッシュドが命令を遂行している時には邪魔をしないほうがいい。何の警告もなしに敵対する可能性があるからだ。

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