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書籍

カーナードの日記

薄明の月5日
長年自分の利己的な行いに罪悪感を抱いてきたが、今日ほど誇らしく、自由だと感じたことはない。今日我々は他の人々のためにこの身を捧げるのだ。

薄明の月24日
金と盗品を積み込んだ荷馬車がホーリンズ・スタンドへ向かうのを見ると誇らしい気分になる。毎週どれほど多くの財産を新たに貯め込むことができたか気付かずにはいられない。神々は我々の無私の行いを祝福してくれているに違いない。

蒔種の月4日
今夜また団の連中のために宴を開く予定だ。あれだけ身を粉にして働いたのだからそれくらい当然だ。手に入れた新しいチュニックを着てみようと思っている。金のレースが付いたやつだ。権威を保つ必要があるからな。

今気が付いた。ずっと欲しかったあのウィンド・キープの川べりの小さな家だが、今月少しだけゴールドドレイクを節約すれば、実際に買うことができる!

蒔種の月17日
ホーリンズ・スタンドで我々の援助を受けた人々の多くは、実は援助を必要とすらしていなかったようだ。彼らは貧しかったのではなく、強欲なだけだった。一部の連中は我々が送った衣料や食料を受け取り、それを市場で売っていたのだ! 今月はそこまで多くのものをわざわざ送ってやるつもりはない。あのウィンド・キープの小さな家に引っ込める時が、ぐっと近付いただけの話だ!

蒔種の月28日
我々が貴族から財産を奪う時に、大きな機会を見逃していることに気が付いた。彼らを何人か人質に取り、身代金と引き換えに家族の元へ返してやれば、来月は儲けを倍にできる! そういう扱いを受けて当然の連中だしな、寄生虫どもめ。

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