ロードのセムシル・ダール著 街の者があなたを盗人、ペテン師、不名誉なる者と呼ぶ時は耳を傾けるな。そうした人々は無知で狭量で、自分の街の境界線の先のことは何も知らない。真の不名誉だ! 生きていく上での行動規範を持つ者は不名誉ではない。それはバーンダリにも当てはまる。 だから我々の規範、バーンダリに従いなさい、さもなければ私たちから追放される。規範を破り、追放猫になる者は同情されるかもしれないが、私たちの中では再び認められない。私たち自身を信頼できなければ、世界がどうして私たちを信頼してくれよう? 私たちが拠って立つバーンダリの掟は成文と慣習の両方から成る。慣習が成文化されることはないかもしれない。成文化が可能ならどうして慣習なのだろう? だが成文は以下の通りだ。 財貨入手の掟: 対象物が緩んで何も入っていないことがある。ポケットや引き出し、手の中から落ちることが。こうした物は破棄されたものと見なし、合法的に入手される。明らかにきちんと保管されたかどうかを誰も気にしていないものだからだ。バーンダリでは、こうして捨てられたものを入手するのは合法であり推奨される。バーンダリは倹約家で無駄を嘆くからである 預言の掟: 街の住人はこれから先に起こる出来事に関する助言や預言の見返りに、バーンダリに対して金銭を支払うことがある。この取引では、顧客が聞いて最も嬉しいことを語らなければならない。不親切な言葉や望まない言葉で顧客の感情を害するのは深刻なマナー違反だからだ。こうした違反を防ぐために、バーンダリは地元の宿屋や食堂で鋭い耳を持ち、時を過ごすのがふさわしいと考え推奨する。そうすれば確実に、地元の顧客が最も喜ぶ可能性のある助言を行える 保証の掟: 本物のバーンダリは素晴らしい商品しか売らない。街の住人は最高級品しか買いたがらないからだ。素晴らしい新しい買い物に大金を使って貰えるほど自慢できることはない。バーンダリは何よりも顧客に大きな値引きをして、最高品質の品を手に入れたと自慢して貰いたがっている。だから顧客には商品の由来、珍しさ、好ましさについて、最高の保証をつけて提供することがふさわしく推奨される。 これがバーンダリの掟の成文である。これらの掟はすべての場合に厳格に適用され、議論の余地はない。ただし、もちろん慣習等に覆されるときは除く。
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