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書籍

選ばれし5人の記録2

もう一度この私、スカイリムのリリスが預言者に代わって記録を行う。実を言うと彼がこれを書くように頼んだわけではない。だが結末がどうなるにせよ、出来事を記しておくべきだと感じるのだ。

預言者の幻視と悪夢は悪化している。彼はモラグ・バルが我々の世界を支配する恐ろしい幻視を見続けているのだ。目覚めている間、彼に深刻な影響はない。だが彼がなんとか眠りにつく夜、その貴重な数時間に見る未来はますます不穏なものとなっている。それを詳しく語ることは拒んでいるが、彼は冷や汗をかいて飛び起きている。彼の正気がすり減らされているのは明らかだ。

我らの仲間〈キャラクター名〉は、すでに極めて有能だとわかっている。嘆きの監獄からの脱走は始まりに過ぎない。「面影」は危険を冒して私を悲痛の鋳造所から救い出してくれた。新たな友は私の命と魂、おそらく正気までも救ってくれた恩人だ。

我々は今、サイ・サハーンと王者のアミュレットを見つけるためにあらゆる手がかりを追いかけている。アミュレットを取り戻せれば、我々がモラグ・バルに挑み世界を救えると預言者は信じている。いつも彼は、私には理解できない飾り立てた言葉や曖昧な言い回しを使っていたが、その趣旨ははっきりしていた。

時にはスカイリムを離れシロディールに行かなければよかったと思うこともある。己の信じる偉大な人物のために戦い、心から愛しいと思う人にも出会った。戦いも栄光も経験した。でもこのすべてに価値はあっただろうか。シロディールが、あの裏切り者のスキーヴァーみたいなマニマルコと情けないご機嫌取りのアブナー・サルンに最初に会った地であることはこれからも変わらない。どちらが酷いかはわからない。我々を裏切ろうと準備していたマニマルコの魅力や巧みさか、サルンのひっきりなしの侮辱や苛つく見下しか。少なくともサルンに対して、我々は何をすべきかわかる。

預言者はこの事態におけるサルンの役割はまだ終わっていないと言った。いいことがあるとは私には思えない。ソウルバースト後、あの情けないクズ野郎はマニマルコの機嫌を取りに戻ったのだから。彼は自分の身の安全と帝都での家族の地位を保つためなら何でもするだろう!

これを書くのはここまでにしなければ。預言者が起きたらしい。

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