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書籍

スカイリムのチーズ: リフテン、ファルクリース

スカイリムで普及しているチーズに焦点を絞ったこの旅行記はまだ続く。スカイリムの地と料理はあまりに多様であり、私はとても様々な味わいを体験している。繰り返すが簡潔にするため、訪ねた地のそれぞれから、最も注目すべきチーズだけを記すよう気を使った。

B.

リフトウォッシュ
かつてはリフテンの首長だけが食べられたリフトウォッシュは、ガラスのような紫がかった黒い色をしたチーズだが、その中心は見た目を裏切って青白く砕けやすい。山羊乳のチーズであることから、スカイリムのより温暖な地域ではあまり見られない。リフトウォッシュは圧縮されてチーズ内の水分が取り除かれるため、ブレトンが水気の多さを高く評価するストームヘヴンの山羊乳チーズと異なり、比較的乾燥している。

リフトウォッシュはチーズの製造者がホイールをホンリッチ湖の泥水に漬けるので暗い色合いになると噂されているが、当然のことながらこれは根も葉もない嘘だ。実際はリフテンの有名なブラックベリーハチミツ酒で何回か洗い、その後は街で急増しているハチミツ酒工場の副産物である、ブラックベリーの果もろみで染めたロウで覆う。

バローオスト
ファルクリースの人々は戦いや死とファルクリースの長い結び付きを心から尊重しているようだ。店やとても多くの家族が名前や個人的な紋章を、街に隣接した限りなく広く思える墓地から取っている。ファルクリースで屈指の評価を得たチーズが、重要な製造過程を死者に依存しているのは驚くに値しないのかもしれない。

一般的には墓地チーズと呼ばれるバローオストは、スカイリムの各地で見られる普通のエイダールチーズととてもよく似ている。しかしエイダールチーズは地下や洞窟で熟成させるが、このバローオストは墓地だけで熟成させるのだ。崩れかけ、ドラウグルがはびこるスカイリムの暗い過去の墓で。よどんだ空気、とめどなく水分のにじみ出る石、あるいは壁の中の闇魔法。このチーズはそういった環境で、抗い難い鋭く鼻をつく香りがアクセントとなった、凝縮された素朴な甘さを獲得する。

余談だが、私はファルクリースでは今も古代ノルドの習慣「墓の凝乳」を実践していることを知った。習わしによれば、愛する者の棺の上には新鮮なファーマーズチーズが埋葬される。毎年、故人の命日になると墓の凝乳が掘り出され、その5つ目を遺族が消費する。墓場で生産されたものを食べるのは多くの人がためらうだろう。だが、私に出されたチーズはとても美味だった!

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