1日目 自分の道を行くことに決めた。小さな街で一生を過ごしても、名を成すことはできない。旅の間に起きた記録に値することを記していけば、冒険を終えて引退した時書くつもりの本に掲載できる。 7日目 今日、路上で遭遇した山賊から身を守らなくてはならなかった。奴らは相手が剣の達人だとは思っていなかったようだが、ありがたいことに鍛錬の甲斐があった。1人始末して、負傷させた残りの2人は逃げた。楽しい出来事ではなかったし、どちらが死んでいてもおかしくなかった。もうこんなことが起きないことを祈っている。さあ、この不愉快な出来事は忘れて、伝説を築くことに集中しよう! 15日目 今日は、燃える納屋から家畜の牛を救い出す手助けをした! 少し火傷したが、新鮮なミルクを1瓶、チーズの固まりをくれたし、近くに来たらいつでも寄ってくれ、と言ってくれた。名声が高まっている。これから出会う冒険が楽しみだ。 22日目 旅の間に様々な奇妙なことに出くわしたが、今までで最も不愉快だったのは、間違いなくゴールドフォリーの街のすぐそばで男の自殺を目撃したことだろう。彼は泣きわめき、言葉は支離滅裂だった。彼が手首をナイフで切った時、できることは何もなかった。最初は彼の持ち物を調べるのは気が進まなかったが、空腹が不安を乗り越えてしまった。どうやら彼は旅に出たばかりのようで、たくさんある食料は手つかずだった。遺体を街に戻すことも考えたが、きっと住民たちは遺体を運んできた私に対して、感謝よりも非難するだろう。とはいえ、遺体をこのまま腐らせるわけにもいかない。そこで手紙を宿屋の扉の下に残して、翌日彼が埋葬されるのを近くの丘から見ていた。 それに関連した話だが、この不運な男から獲得したものは、初めての魔法のアイテムのようだ。このアミュレットの本当の力は不明だが、光り方からして何らかの力を宿しているようだ。きっと将来役に立つことがある。間もなく、付呪された鎧と鮮やかな剣を手に入れられるだろう! 24日目 眠れなくなった。きっとこの森は呪われていて、だから声がずっと聞こえているんだ。この秘密の森から出た時、間違いなく私の魂は強くなっているはずだ。 26日目 もう何日も眠っていない。森を出たのに、声は日ごとに大きく、しつこくなってきている。私が招いた死、避けられなかった死に呪われている。森にアミュレットを埋めようとしたが、どうしても手放すことができなかった。 30日目 私は怪物だ。生きている資格がない。
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