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書籍

バルジョーの日記

南中の月22日

実りのある採掘になりそうだ。そんな予感がする。滑り出しは上々。さすがフェランドはプロだな。オークどもに見つかる前に、俺たちは金持ちになっておさらばするだろう。

奴らが賢ければ、自分たちで遺跡を掘ってるだろうな。だが俺は、取り立てて賢いオークにはお目にかかった試しがない。

南中の月28日

1週間掘ったが収穫なし。アティールの奴は、まだ見つけてない部屋があると言ってきかないが、あの猫野郎の言うことに耳を傾けるのもうんざりだ。こんなヤマに加わったのが間違いだったぜ。こんな調子じゃオークに殺されなくとも崩落で命を落としちまうだろう。

南中の月29日

信じられん。あの猫野郎のお手柄だ! 本棚の後ろに古い隠し扉が見つかった。アカトシュにも分からないぐらい長い間開かれなかった扉だ。

ようやく当たりを引いたのかもしれない。まあまあの遺物が1つでも見つかれば、ここまで来た甲斐があったってもんさ。扉を開けるのは明日、デルフィンが戻ってきてからにしよう。

蒔種の月2日

なぜ思いとどまらなかった? なぜ俺たちはあの扉を開けてしまったんだ? アティールはこうなるって知ってたのか? 奴の悲鳴が耳にこびりついて離れない。

どんな遺物が手に入ろうが引き合わない。俺は出ていく。デルフィンが何を言おうが知ったことか。呪い? 俺は手を触れちゃいない。だいたい、大昔に死んだアイレイドたちが、俺の魂に何の用があるって言うんだよ?

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