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書籍

アルゴニアン避難民の日記

ブラック・マーシュを出発したのは真夜中だったから、どの方角へ向かったかパクトの兵士達は分からないはず。滞在を強制する者はいなかったけど、出発すると伝えた場合に彼らがどう反応するか分からなかった。どんな交戦中の勢力にも忠誠を誓いたくない。自分達の人生を平和に生きたくて、ダンマーの奴隷商人から可能な限り離れたところで暮らしたいだけだ。

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書く機会がなかったけど、もう結構長いこと定期的に移動してる。何ヶ月も経ったように感じるのに、まだ数週間だというのは分かってる。シロディールの外れに街を建てようとしたら、帝国軍の斥候隊に追いかけられた。どうやら大規模な戦闘が起きるみたいだ。足が痛いけど新しい家を見つけたいと望むなら、歩き続けないと。

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ヴァレンウッドのグラーウッドと呼ばれる一帯に到着した。ここのウッドエルフ達は親切なようだ。北で騒ぎがあったと聞いたけど、何も見ていない。

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これが現実だなんて信じられない! ウッドエルフ達から土地をもらった。お礼に釣った魚をあげることにする。ついに平和に暮らせる故郷だ。

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最近森の子供に興味を持たれていて、大歓迎だ。恋やロマンス、将来について考える時間は旅の時にはなかったけど、もう新しい家がある。敷布団や頭上の屋根以外にも欲しいものがあって、共有してくれる誰かが欲しい。

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北の大戦の噂を聞いた。ウッドエルフは互いに争っていたけれど、もう終わった。ハイエルフが大船でやってきて争いをやめさせた。彼らは今エルデンルートで会議をしている. グレイマイアでの生活はまったく影響を受けていない。

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新しい「ドミニオン」の兵士達が最近やってきた。通り過ぎるだけだと思ったら、街の外で野営地を築いているようだ。彼らは何も教えてくれない。何をしてるのか聞くと、決まってお前たちには関係ないって言ってくる。でも何もしてこないから、釣りを続ける。

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兵士達は今朝、街の周りに門と高い壁を建てた。またブラック・マーシュみたいになってきた気がする。エボンハート・パクトへの参加を拒否したのは、人生のたくさんの年月を奪ったダンマーの奴隷商人達と一緒に生活しなくてはならなかったから。そして今やっとウッドエルフの中に新しい家を見つけたと思ったら、高潔で強大なエルフ族に見捨てられる。スリム・ジャーの反応は過剰だと思った。ドミニオンの到来は破滅を意味すると言っていた。彼女は正しいんじゃないかと考え始めてる。

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