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書籍

ヴァーデンフェルの先人の墳墓

ヴィベク・シティの大司書、ブレイディン著

先人の墳墓は、ダークエルフの名家における文化と社会で重要な意味を持っている。古く地位が確立された名家は、富と影響力のある一族は特に顕著に、死者を埋葬して敬うために墳墓を建てた。これらの墳墓はヴァーデンフェルの至る所に散在し、故人の遺体に安らぎの場を提供する。埋葬された先人の子孫にとっては、黙想、崇敬、沈思の場でもある。

墓の中では、埋葬壷に死者の火葬された遺骨が入っている。儀式の祭壇と故人にとって重要な意味を持つ品が内部の空間を飾っている。それには愛読していた書物、神聖な巻物、健在な頃の宝飾品や防具、武器、家財、黄金など、思い出の品が含まれる。墓は複数の部屋がある大きくて広々とした納体堂から、玄室が一つしかない小さな納体堂まである。

一部の先人の墳墓は様々な理由から封印されているが、普通は次の二つのいずれかが理由である。その墓が定員に達したか、家族が中身を保護するために封印する決断をしたかだ。後者の場合、次に一族の者が死亡した時に封印が解かれ、墓が開かれる。そして埋葬が完了すると再び封印し直される。

開かれたままの先人の墳墓では、定期的に何らかの活動が見られる。多くの家族が頻繁に訪れて、先人に敬意を示し、黙想し、今もなおダークエルフの文化の一部である先人崇拝に関連した重要な儀式を行なう。これらの墳墓の責任を担う一族には、トリビュナルへの祈願や、吸血鬼やさまようデイドラが住み着いたために傭兵を雇う必要が起こることもある。それも先人の墳墓を維持管理する代償の内だ。

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