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書籍

アリクルのアメジスト採掘

エズドウェレン・アルリハド著

アメジスト! あの紫色の半透明な物体には若い頃から魅了されている。私はハンマーフェルの至る所で探し求めることを仕事にし、注目に値する、伝説的とも言えるような発見を数多くして評判を得てきた。しかしアリクル砂漠の中央部ほど、アメジストが豊富にある場所は他に見たことがない。

アメジストは晶洞石の中にあり、その重くて面白みのない石の球体にはあふれんばかりの結晶体の輝きが隠されている。そうした晶洞石は通常、世界がまだできたばかりの頃に溶けて流れた溶岩の付近で発見されるものである。ハンマーフェルの山から溶岩が流れたのは遠い昔のことで、古い空洞の多くは何重もの岩の層で覆われるか、風化して砂や小石として散らばった。

しかしアリクルの中央にある、ホロウ・ウェイストと呼ばれるあのくぼんだ塩っぽい穴には、古代の岩石の上に重なった層が容赦ない風に吹き飛ばされ、流れ石がハンマーフェルの他の地では見られないほど露出している。ダクフロン、クラティ、そしてザレス・エムカイには、西タムリエルで最高のアメジストがある。私はそこでピックとシャベルと占い棒を使って何年も費やしたが、ある時、奥深くに晶洞石の塊がある場所は嗅覚だけで分かると教えられた。

今では何とも残念なことに年を取りすぎて、砂漠を駆け回って愛するアメジストの塊を探すことはできない。しかしリハドにいるなら、エズドウェレン宝石店に立ち寄って、沈み彫りを施したアメジストのネックレスを愛する人のために購入してほしい。私が売るものは、石のような心も溶かしてしまうはずだ。

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