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アルディミオンの日記

実に奇妙な要請だ!

私は夕暮れ時の散歩で、裏通りにて軽食を取っていた。
そしてその時楽しんでいたインペリアルの首が、金のメダルを着けているのに気付いたのだ。
見てすぐに、黒き虫の教団の印だとわかった。
これに気を取られていると、角のない何かが肉と骨に打ち付けられる鈍い音がして、世界が真っ暗になった。

目覚めると洞窟で椅子に縛られ、頭はほろ苦い痛みでズキズキとしていた。
大勢のフード姿の信者が私を囲み、その目には明らかに殺意が浮かんでいた。
私はそれを気に入った。

信者の1人は他の者とは違うように見え、リーダーなのだとすぐにわかった。
彼は冷たいが落ち着いた振る舞いで、私をまったく恐れていなかった。

彼はアブナー・サルンと名乗った。
私が彼の忠実な護衛の1人を夕食にしたことにいささか不満を抱いていた。
彼の説明では、通常このようなことをすれば命がなかっただろうが、私のやり方とその…暴力的傾向を気に入ったそうだ。
私を大いに有望だと考え、互いに有益な協定を提案したいと彼は言った。

黒き虫の教団に加わることに同意すれば、私は死んだ部下の代わりだ。
市内の便利な場所にある地下の隠れ家に住み、そこでは十分な食事と黒魂石の事実上無限の供給が保証される。

この取り決めはよさそうに思えた。
だがデイドラの支持者をからかうため、断ったらどうなるか訊ねてみた。
その答えとして、サルンは私の足元にコールドハーバーへのポータルを開いた。
椅子が揺れ出し、向こうに堕ちた連中の悲鳴が耳を満たした。
これを聴くのは楽しいものだが、この身で体験したくはない。

言うまでもなく私は従うことを選んだ。
それで今では、昼の内はこのつまらん洞窟を守ってのんびり過ごし、日が暮れると街をうろついている。
悪い暮らしではない。
実は死霊術の勉強まで始めたくらいだ。
いつかサルンも直々に、細かな点を教えてくれるだろう。
時が経てば分かる。
時間なら私にはいくらでもあるのだ。
そうだろう?

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