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書籍

困難の時代

グウィルゴス・ブランチブレイカー著

第3部: 樹の従士のジレンマ

忠誠は友によって重んじられ、部下に求めるものだが、柔軟性によってほどよく中和されなければならない。そうでなければ忠誠は罠であり、罠の中でも危険な部類に入る。

たとえば、前のシルヴェナールの樹の従士、タルリネルの末路を思い出してほしい。私は彼女の短い在任期間を通じ、街の管理者としての彼女へ忠実に仕えた。タルリネルもまた、我々の君主にはもちろん、アルドメリ・ドミニオンにさえ忠実に奉仕した。

ところが、「ハウンド」ことウルソーン卿がやってきて新秩序の始まりを宣言すると、卿の配下の者たちによって、我々は何をおいてもまずボズマーに忠誠を捧げることが強いられた。当然ながら、私はハウンドの地位に、自分と近しい叡智を見て取った。

不幸にして、タルリネルは違った。彼女はハウンドがグリーンレディの配偶者として即位することに抵抗し、忠誠心の対象を誤った報いとして苦痛だけを与えられた。タルリネルはシルヴェナールの代表だとうぬぼれていた。しかし、それは時代遅れの誓約の古い象徴としてのシルヴェナールであって、彼女の忠誠を必要とするエルフがひしめく、都市としてのシルヴェナールではなかったのだ。

幸い、私はウルソーン卿が説く道理に叡智を見出した。そしてハウンドも、私の柔軟性に利点を見出した。彼は私に樹の従士の地位を約束してくれた。もし私が彼を後押しし、グリーンレディとの避けがたい婚姻を成就させるために協力するならという条件で。

私に何ができただろう? 街の運命がかかっていたのだ。彼女がやってくると私は快く迎え入れ、ウルソーン卿が取りのけておいた飲みものと食事を出した。何が最善か、卿なら分かっていたと確信している。

シルヴェナールが到着するまでは万事が順調だった。ハウンズマンたちは準備を整えていたし、私はこの「英雄たち」と「悪漢たち」のせめぎ合いが、いずれ我々の有利になるよう解決するものと信じている。私の忠誠心には疑問の余地がない。ウルソーン卿はきっと、最後の最後に私を思い出すだろう。

願わくはただ一つ――

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