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書籍

民話

ラナルダは、ヴァレンウッド中を舞い踊った。どうにかして木の葉の色を変えようと思ったのだ。しかし何も起こらなかった。木々の前では彼女はあまりに無力だった

彼女は腹を立てた子供のように地団駄を踏んだ。すると、足元で大地がえくぼを作ったのが見えた。大いに喜んだラナルダは、何度も何度も地団駄を踏んだ。足を踏みならす度に谷は深くなっていく。雨が降ると、彼女は自分の掘った穴の中で、熱心に舞を踊った

雨はゆっくりと、その穴を満たしていった。ラナルダは、雨が自分を覆い尽くすのも構わず、嬉々として踊り続けた。彼女の水の中での踊りが、湖のさざ波を作りだしていると言われている

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