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書籍

アルド・ソーサの概略史

ソーサ・シルの使徒、ヴァリンシ・アランドゥ著

ソーサ・シルへの信仰とは、歯車が回る音を聞き、現在や過去の形ではなく、何にもなれる無限の可能性を考えることだ。私はそれを理解しているが、そのためには過去の真実も知らねばならない。謎の父への献身は揺らいだことはなく、バネ仕掛けのように変わらない。だが、まだ恐ろしいほど未完成だ。質問を始めたが、知る者が少ないことに驚いた。我が主がどこから来たのか? 私は名を与えられたが、答えはまだだ。

アルド・ソーサ。

答えはすぐに見つかった。慎重な他者の言葉ではなく、誠実な本の中にあった。最初の発見は、私が見つける情報はすべてアルド・ソーサのものだろうということだ。街はずっと昔に破壊されたからだ。かつては小さなソーサ家の故郷だった。どんな理由であれ、我が主の名に「小さな」と添えるとは、何とも奇妙な気分だ! だが調査によれば、そう結論づける他にない。これといった偉業も、特別な技術もなかった。取るに足らない一族が所有する、取るに足らない街。だが、謎の父が生まれた場所であることに疑いはない。

アルド・ソーサはデイドラ公メエルーンズ・デイゴンによって、第一紀に破壊された。なぜ破壊のデイドラ公がこの街を破壊しようとしたのかは不明で、判明させる必要もないと考える。混沌の裏にある情報をつなぎ合わせる理由があるだろうか? 結果は同じことになる。アルド・ソーサと共に生きた全ての者の死が、結果として残った。そう、全て。ただしセト卿だけは、ヴィベク卿によって救出された。2人が真に神となる前のことだ。

しかし、ヴィベク卿による救出は、もっと深く調べる価値がある。セト卿はいかに攻撃を生き延びたのか? 戦いに関する記述はなく、私の分析によればデイゴンの破壊の後にセト卿は救出されたことが推測できる。それ以外の推論は導き出せなかった。トリビュナルが他の者たちに知らせたいなら、この物語を共有するだろう。私が彼らの袖を引っ張って、そんな些細なことを質問するだろうか。そんな訳がない!

改めて言うが、最後の結果は同じだ。セト卿は救出され、ヴィベク卿に育てられ、やがて彼のあるべき姿、クロックワークの神の座に登りつめた。デイゴンの激怒をどうやって逃れたにせよ、それが聖なる歯車の運命だったのだ。彼が生きるように我々を動かし、失われた遺産、最後のタムリエルを取り戻す導きとなる。

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