書籍

タムリエルの旅の祠

〈告げ示す者〉ベレダルモ著

遠い昔から、タムリエルの敬虔な定命の者は神聖とされた場所で神々への祠を建ててきた。これらの場所の多くはそこで起きた奇跡や神の祝福を受けた出来事により特別とされたが、他の場所は単に神々への畏敬の念を起こさせるという理由で選ばれた。利便性を考えずに啓示を受けたあらゆる場所に作られたため、それらは土地全体に散らばり、「旅の祠」として知られるようになった。

もちろん、敬虔な崇拝者によりそれぞれの場所に建てられた祠は地元の信仰を反映しており、地元で最も有力な神々を称えて建設、装飾されている。多くの司祭が旅の祠はエセリウスに直に繋がる導管であると信じ、定命の者が死ぬとその魂が最寄りの旅の祠へと導かれ、そこである種の魂を冥界に運ぶ者または魂の護衛と出会い、死後の世界へと導かれるとしている。神秘的な事象であるゆえに学術的証拠が得られるものではないが、タムリエル中の多くの異なる信仰においてこの考えが支持されているのは印象的である。

誰もが知るとおり、天の星とはムンダスの穿孔からエセリウスの魔法の光が輝いているものである。コルヴス・ディレニ卿は、ムンダスがエセリウスの反射であるから、タムリエルの祠の位置が夜空の星の形と一致しているという理論を立てた。しかしながら、この理論を検証するにはタムリエルにあるすべての祠の総合的な地図が必要であり、検討するには困難な仕事であるため、この仮説が本当ならば、証拠は別の情報源から得るしかない。

コルヴス卿は高名な召喚師でもあり、今では魔術師ギルドでも人気がある「ポータル」の呪文の基本を考案して広めた(彼の仕事は「移住者」と呼ばれるアイレイドの妖術師の先駆的な研究に基づいていた。だがそれはまた別の話である)。コルヴスは、その方法さえ分かれば、祠を常置のポータルネットワークとしてタムリエルを素早く移動するために使える、という理論を立てた。彼はそのような「高速旅行者」は何らかの方法で祠に同調する必要があり、そうすることで祠はその「交点」を旅人の「滞在の網」に加えると推測した。

しかし、その方法を学ぶには、定命の者の魂が一時的または永続的に「ムンダスから解放され」なければならないと、偉大なディレニの魔術師は考えた。このフレーズが意味するところはまったく分からないし、コルヴス卿が理解していたとしても、どの回顧録にもその意味は説明されていない。ディレニの塔にあるコルヴス卿の作業所に残されていたノートを研究した結果、彼はこの理論の証明と実行に成功できず、やがてこの研究を放棄してコロンの強制召喚の様々な変化形を完成させる作業に戻ったと考えられる。

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