収穫の月8日
我々はクラグローンの道が危険だと警告を受けた。
キャラバンの中にいれば数で安全だと思ったが、ドラゴンスターキャラバン社は我々が望んでいた程善意のある会社ではなかった。
彼らは我々の安全を保障するかわりに、巨額の「輸送費」を要求してきた。
我々はこの機会に、脇道を旅することに決めた。
我々は丘で山賊の話を耳にしたが、武装しているし護衛もいる。
大丈夫だろう。
収穫の月10日
いままでの所、この決断は上手く行っている。
我々の旅は平穏無事だ。
収穫の月11日
我々の護衛が、夜にうなり声を聞いたらしい。
護衛の全員が恐れをなし、旅を続けるためにはもっと金を要求している。
収穫の月14日
護衛はいまだに落ち着かないままだ。
だがドラゴンスター社が要求した金額よりも低い額で済んでいる。
我々の冒険は、まだ利益をあげている。
収穫の月18日
今日は嵐だった。
雷と光と土砂降りの雨だ。
こんなことが砂漠で起こるのだろうか?
時に雨は降るだろうと思ったが、一度に自分の足の前の道が見えなくなる程の雨が降るとは。
完全にびしょぬれになった後、洞窟に避難することを決めた。
朝になったら、また動き出そう。
収穫の月19日
今夜は全員がうなり声を聞いた。
護衛たちは臆病になって、我々を見捨てた。
この邪悪な洞窟とおさらばするのが待ちきれない。
雨がやみ次第、すぐに出よう。
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