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書籍

ヴォシュとラク:歴史

イルサグ・アイアンブラッドの日記より。

俺は戦闘での実力や、アイアンオークや獣を訓練し戦わせる才能など、多くの技量と実績によってその名を知られている。
しかし、この私的な日記のなかでは岩と石に告白しなければならないことがある。
私はある秘密の情熱に誇りを持っている。
俺は我が愛するヴォシュとラクのウェルワ達を、かわいい子供から今の忠実で獰猛な獣に育て上げたことに誇りを持っている。

俺は彼らを入手することになったきっかけは、古代スカイリーチの遺跡近くの荒野で、大人のウェルワを殺さざるを得なくなった時だった。
この獰猛な獣を倒した後、俺は近くの洞窟で子供がいるのに気付いた。
その時はその場であいつらを殺そうとしたが、1匹が俺の目を見て鳴いたのだ。
そして弱々しい足で立ち上がり、俺の皮ブーツにその身をすり寄せた。
その時、別の選択肢が俺の前に現れた。

俺は2匹の子ウェルワを塔地下まで連れ帰った。
当初の目的は、俺の調教のためにこの獣を育てることだった。
しかし、あいつらと一緒に働く中で、その先天的な知性と戦士としての情熱に気づいた俺は、あいつらを自分の護衛、そして仲間として育て上げることにした。
その手始めとして、まずあいつらの本当の名を探す必要があった。

俺はまだ幼いクリーチャー達であった彼らと共に時を過ごしてその性格を見極めようとし、彼らも俺の存在に慣れていった。
俺を最初に見つめた奴は勇敢で、周辺へ出かけて探索することを恐れなかった。
奴は俺にその名前を示した。
ヴォシュだ。
もう一方はおとなしく、物静かだった。
少なくとも俺の仲間が近づくまでは。
その後、奴は怒りの塊となり、俺と兄弟を守るために剣のように突進していった。
そいつの名は当然ラクとなった。

その体が成長し、俺は力も同じく成長させるよう気を配った。
筋肉と骨を鍛えるため、彼らを常に塔の地下中を走らせた。
そして最高の餌とこの地域で最も純粋な岩井戸から引いた水を与えた。
太い綱やハンドルを使った鍛練法も考案した。
彼らが適切な大きさになった時、俺は彼らと一緒に複数の相手と戦う訓練を始めた。
ラクが俺のもっとも実力のある戦士を打ち負かした時は、本当に誇らしく思ったぞ!

最近、ウシクにヴォシュとラクのための鎧一式を作ってもらった。
彼らはその贈り物を受けることに栄誉を感じているようで、その鉄の防具を誇らしく、そして優雅に着こなしている。
今度は自分たちだけでトロールを倒せるか、やらせてみることにしよう。
これは石にかけて、きっとすごい光景になることだろう。

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