書籍

ブッチャーの追跡

賞金稼ぎレゴル・ホッドの日記より

俺は今、傷の渓谷の伝説的恐怖、グルゾグ・ザ・ブッチャーと呼ばれるアイアンオークの賞金に狙いを定めている。
奴は襲撃者と略奪者の一団を率いていて、定期的に危険を冒してアイアンオークの領域に近づきすぎた旅人を恐怖に陥れている。
ドラゴンスターキャラバン社はブッチャーの隠れ家を見つけ、奴の動きを止めるために俺を雇った。

* * *

俺のハンティング・ナイフを交えた長期にわたる話し合いの末、捕まえたアイアンオークはついに少しばかり秘密を白状した。
今ではどこに行けばブッチャーが見つかるかわかっている。
最近、奴は戦術を変えたこともわかった。
旅人を襲って持ち物を略奪する前に殺すかわり、捕まえて生きたまま連れ去るようになった。

ブッチャーが何のために生きた捕虜を求めているかを突き止める前に囚人はお亡くなりになったが、良いことなどまったく想像できない。
速やかな死はアイアンオークの客人となるよりも好ましい、と何かが俺に囁く。

* * *

その地域にあふれているらしい大量のアイアンオークを何とかかわして、傷の渓谷にたどり着いた。
俺の人目を忍び、発見を避ける技術は、あの残忍な野蛮人どもを欺くには間違いなく十分以上のものだった。
あの下劣な生物をほんの少し殺すだけで済んだ。

俺は谷の脇の壁のくぼみの奥に隠されたブッチャーのキャンプを見つけた。
信じがたいことだが、アイアンオークはトロールをいくつかの能力で奴らに奉仕するよう訓練したようだ。
この賞金を回収したずっと後にも、アイアンオークがトロールを率いて戦いに赴くという思考は俺の悪夢に現れ続けるだろう。
だが、さらに悪いことに、なぜブッチャーが囚人を連れ去ったかがわかってしまった。
トロールに食わせるためだった!

だが、この激しい怒りはやり過ごさなければならない。
賞金か否か、これはブッチャー個人の問題だ。
俺はあのひどく不快な怪物の頭を肩から切り落とすときには喜びを感じるだろう。
もし、それをやれるほど近付けるのであれば。

* * *

ブッチャーにたどり着く前に、アイアンオークは俺を止めた。
俺は罠にかかり、追い詰められ、避けられぬ結末を待っている。
アイアンオークが俺のところに来るまで長くはかからないだろう。
俺は戦って死ぬ計画を立てた。
生きたままトロールに食われるのは御免だからな。
この計画を達成するだけの強さがあるように、ただ祈るばかりだ。

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