書籍

愛しい人へ

最後に別れた時、あなたが言ったことをずっと考えてた。そして、決断した。愛しい人、あなたを選ぶよ! 真の幸せへの道があなたと共にあることを知った今では、あちこち走り回る無数のペットの影に埋もれながら、ただ彼女の側に存在するだけで満足することはできない。

苦しくはあったけど、脱出に最適な時が来るのを待つ必要があった。今手紙を書いているだけなのはそれが理由だ。君がこの手紙を受け取る頃には、リルモスにある2人のアパートで君のことを心待ちにしてるよ。そこで2人の未来の計画を立てよう。毎日希望が膨らんでいってる。

私の態度の変化に、彼女が疑いを抱きつつあるように感じる。これを書いている今も窓のほうから小さな爪がカチカチと鳴る音が聞こえるし、影の中でブラシのような尻尾を持つ、げっ歯類のビーズのような目がギラギラと輝いているのを感じるんだ。ああ、ついにこの毛皮の拷問者から逃れて、君の腕の中に行けるんだ!

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