書籍

これで終わりだ

グレイバイパー、帝都、帝国そのもの、つまり我々全てが絶望的な状態にある。
デイドラは止められない。
彼らは衝動のみで行動し、それは見るも恐ろしいものだ。

何年か先、もし誰かが生き残りこの文書を見つけるならば、道楽と犯罪に染まった生涯を終えた後の宿命を嘆き悲しむグレイバイパーを皮肉に思うのかもしれない。
しかし、私がバイパーとしてしたことは生き残るためのものだった。
デイドラの侵攻の前の繁栄時に、ある研修中の学者が、帝都の全ての人に備えがあるわけではないことを発見した。
私はグレイバイパーに入ることで、自分自身の備えを用意してきたわけだ。

しかしながらこのデイドラ達は…我々を殺し、傷つけ、悪魔的な病気に感染させる上、それにより活気づけられている。
それが彼らにとって、苦悩を生むための芸術であり、想像力のはけ口なのだ。
改造するための定命の者の体がなくなれば、それを得るために乗り出してくる。
じきに私の番が来るだろう。
そして私は、彼らが創り出すグロテスクな宿命を拒絶するだろう。

だから私はコレクションを始めた。
看守長の道楽のために監房から外に駆り出され、見せしめにされて鞭打たれている時に、その辺りの死体からロープや布の切れ端を略奪しているんだ。
週が終わる頃には、ここから出られるだけの量が揃うだろう。

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