ESO > 書籍 > グリーンシェイドの伝承
ウッドエルフなら誰しも、内側の部位ほど美味だということを知っている。他の種族は肉を調理するにしても、血が蒸発してぱさぱさになるまで火を入れるし、内蔵や脳味噌は捨ててしまうが、ウッドエルフはそういった部分こそ最もジューシーで、したがって最も風味豊かであることを知っているのである。
次に紹介するのは、ヴァレンウッドのグリーンシェイド地方に伝わる名物料理である。
鹿肉の壺詰め
・鹿の腰臀部 〈血漬けしたもの〉… 一頭分
・輸入タマネギ 〈薄切り〉… 大一個
指で触れて柔らかくなるまで腰臀部を吊るす(5日間)。
腰臀部を中火で加熱する。その際、油を塗ると外側をカリカリにできる。肉がぱちぱち言い始めたら、火からおろす。
熱々の肉を甕か壺に入れ、出し汁とタマネギのみじん切りを加えてふたをし、そのまま2週間寝かせる。
食卓に出すときは壺の蓋を開け、肉を出し汁と一緒にそのまま皿に盛る。とても柔らかいので、ナイフで切り分ける必要はない。
この料理は4人家族がお腹を満たせる量だし、数日獲物を仕留められずにいた猟師1人を満足させるだけの量がある。
こういった名物料理は他にもたくさんあり、親から子へと伝えられるケースも少なくない。
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